フレキシブル基板
基板にはガラスエポキシ基板の他に、フレキシブルプリント基板(FPC)があります。
一体どういう基板なのか?
簡単に解説します。
回路基板は、一般的にガラスクロスをエポキシ樹脂で複合化したガラスエポキシ基板が主流です。
低価格な基板として紙とフェノール樹脂を複合化した紙フェノール基板(FR-1)が使用されている事もあります。
基板の表面色はレジストによる緑が通常になりますが、これには諸説あります。
・目視検査時に目に優しい
・検査時の誤差が少ない(Gorillaの製造能力技術文書より)
ただし、その信ぴょう性は不明です。
実際に、ハロゲンフリー用の基板として青レジストのものもありますし、紙フェノール基板は褐色です。
さてフレキシブル基板は、可撓性(かとうせい)がある有機樹脂フィルムが使用されています。
一般にはポリイミドフィルムが使用されます。
※ちなみに可撓性とは、物質の弾性変形のしやすさを示します。
FPCの特徴
フレキシブル基板は、とても柔軟で自由に折り曲げる事ができます。
そのため、電子機器の蝶番のような可動部によく用いられます。
その際にはFFCと呼ばれるケーブルが使用されます。
FFCとは、フレキシブルフラットケーブルの略です。
FFCは、リボン状の導体を並べてプラスチックフィルムで挟んだフラットケーブルになります。
大まかな特徴としては
・やわらかい
・軽い
・高い(価格)
といった特徴があります。
やわらかい事は先に説明しましたが、軽い理由はFPCが薄いフィルム状の基板であるからです。
重量制限の厳しい機器、例えば航空・宇宙関係に使用される事が多いのも特徴です。
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