鉛フリーはんだの問題点

これまで私たちが使用してきた「はんだ」は、鉛(Pb)と錫(Sn)の合金です。はんだは、電子部品を電子回路基板に搭載するために大量に使用されてきましたが、1990年代に電子部品の搭載された製品が廃棄された際、酸性雨により鉛(Pb)が地面に溶け出し、地下水を汚染するという現象が問題となりました。

鉛フリーはんだの問題点

そこで、鉛を含有しない「はんだ」である【鉛フリーはんだ】の研究・開発が行われ、有鉛はんだの代替品として普及・実用化が進み、現在では鉛フリーはんだの使用及び切り替えにより、主流な「はんだ」となってきた。

環境問題に対する世界的な動向も追い風となり、欧州連合では2006年7月にRoHS指令として鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテルの電子・電気機器への使用が原則禁止となった。(民生機器)

また、車載部品においても2011年1月からELV規制として鉛は原則禁止となる予定で、鉛フリーはんだへの切り替えは必須であると考えられている。